みなさん、こんにちわ。 建築現場では上棟が済みました。
今回は「窓」に関して図面検討時に考えたことをお伝えしたいと思います。
~サマリ~
窓を「外界を取り入れる境界」と定義し、部屋ごとに何をどの程度取り入れたいのかを検討しました。 基本の設計思想に沿いながら、少しだけ「足す」方向で最終まとめることにしましした。
窓=「外界を取り入れる境界」と考えました。
自分にとって、家にとって「窓」がなんであると定義するか? が大きな問いでした。
私も図面を見ていて「窓はこのままで良いですか?」という営業さんの質問に、困ってしまいました。窓…って言われても、良いもダメも判断がつかないなと。
一言に「窓」と言っても景色が見えるもの、外に出れるもの、という風に人によって捉え方は異なりますし、価値観が出てくる箇所だと思います。
私はアウトドアスタイルが強いので、土地を決める時もその土地の雰囲気を重視して選んだ気がします。家の予定地からは山が見えるので、その景色は家の中からでも見たいと思いっていました。家が建てば家の中と外の区切りはあれど、外を取り入れていく前提が大きくあったように感じます。 つまり私にとっては外を取り入れるための手段が「窓」だったのです。
そこで、家の中からの目線で「外界を取り入れる境界」とすることで、判断が付けられるようになりました。
例えば、
- 南側は庭を持ってくる、多くの日射・空間が確保できると思うので大きな窓を設けたい
- 風を取り入れたいので、風の通りを作る窓を設けよう
- 北側でも朝は自然光を取り入れたい など。
基本の設計思想に”±”をどの程度入れるか
住宅の設計に関する本を読むと、日本では昔から窓に関する教訓が多いそうです。
例えば
- 西日が眩しくない様に西側は仏壇を設けて窓は設けない
- 軒を出すことで夏の日射は遮り、冬の日射は取り込む
- 南側に庭を取るのはもともと"畑"だったから
など。長い年月に打たれた"設計思想"がある訳です。基本的にはこの思想に沿うのが無難だと思います。その設計思想へ足し算引き算するのはどうでしょうか?
- 大きな窓で開放感を感じる家にしたい
- なるべく太陽光を取り入れたい
- 窓は少ない方がいい
一方で、富士住建のような「デザイナーが入らない」場合は見た目や機能について、リスクが出てきます。そういう意味でも"設計思想"には乗っかるのが安心かと思います。
図面の承認にあたって、多くの時間を窓にかけました。実際に窓会社(YKK AP)のショールームに行きサイズを確認し、家の窓にマスキングテープで実際のサイズを切り出してみたりしました。
富士住建では本図面承認で「窓の位置・サイズ」が確定となり、その後の変更契約では変更ができません。後悔のない「窓」計画を立てていただければなと思います。
Sany.