抽象と具体の架け橋

できることを増やすために様々な活動をしています。誰かの新しい挑戦の糧になれば幸いです。基本的に月・木更新です。

冬のアウターを考える。

皆さん、こんにちわ。

冬の山は寒い。それでも冬の景観を一度体験すると、また行きたく魅力がある。

寒い中で服に求められる要件は、「動きやすく、温度・湿度調節を行えるか」だろう。

しかし、どのようなレイヤリングがこれに該当するのか、とても悩ましかった。
様々なレイヤリングがあるかと思うが、今年の私のベストレイヤリングを紹介したい。

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冬の三ツ峠山。冬は快晴が多く、白と青のコントラストが気持ちいい。

  

レイヤリング復習

基本的に登山時のレイヤリングは「ベース、ミドル、アウト」の3枚の人が多いだろう。私もこの3枚で臨んでいる。

  • ベース:汗冷えを防ぐため、肌から汗を吸い上げ速乾するもの
  • ミドル:保温性がありながら速乾性ができるもの
  • アウト:防水、防風機能を持つ保護服

その中から、私はそれぞれのレイヤーには以下の種類を使っている

  • ベースメリノウール
  • ミドルフリース
  • アウトハードシェル(ゴアテックス、オムニテック、H2No など

アウターの要件

アウターの主な利用シーンは2つ

  • 雨が降った際の、レインウェアとして
  • 山頂など大休憩を取る際の防風具として

以上から、アウターは防水素材一択だと考えている。

アウターは概念上は人間の一番外側にある物、すなわち皮膚に当たる。感覚器を求めないとすれば、最も重視すべきものは防御力であり「生地」であろう。

そのため記事は防水素材一択となる。
さらに冬のハードシェルには裏に充て布があり、防水生地と裏地の間に空気の層を確保できる服が良い。

 

重さなどは性能の次だ。
それよりも生地の信頼性、構造、次にデザイン、最後に重さだろう。

生地

生地にはどのような要件が求められるか

私のは重要度順に以下を基準にしている。

  1. 雨風から内部を防ぎ
  2. 裂けず
  3. 暖かく
  4. 動きやすいもの

この基準を考慮すると、自ずと選択肢が狭くなる。

雨風から内部を防ぐ機能は、多くのレインウェアがこの機能を持っている。
まず、最初の障壁は「裂けない」だろう。
レインウェアは多くの場合、引き裂き強度が弱い場合が多い。
それは、最近の3シーズンハイキング向けの快適さを備えたレインウェアが求められた結果かもしれない。

もう少し大局で見てみると、私が求めている製品も、アルパイン(厳冬期や3000m)向け製品の廉価版なのかもしれない。

 

生地について実体験で言えば、バイクで事故をした際にアスファルトに服をこすりつける、引き裂き強度試験をしたことがある。
この試験で裂けなかった服は、コロンビアのバガブーであり、生地には信頼を置いている。

3番目の暖かさを保つのは、正直なところハードシェルの役割ではないと考えている。
しかし、裏地があるだけで保温性が上がるため、この点は見過ごせない。

選び方(登山具屋さんでのムーブ)

結果、登山具屋さんで生地を触り続けることが大事になる。

冬の時期は1メーカーで5点ほど製品があると思うので、大体30品はあるだろう。その中でグッとくるものを探し、中を開いて裏地を確認し、試着することになる。

アウターの試用は、無事に帰ってくることができたら合格だ。
暑かった、寒かったはミドル、ベースで調整していきたい。

 

かくいう私もすごく悩んだ。
今でも仲間と相談すると、このやり方は少し間違っているように感じることもある。

しかし、そうやって自分で悩んだことは、失敗時に大きく役に立つ。
ぜひ一度、アルパイン製品の生地を触り、強度を体験してみて欲しい。

Sany.