抽象と具体の架け橋

できることを増やすために様々な活動をしています。誰かの新しい挑戦の糧になれば幸いです。基本的に月・木更新です。

クラシックとは「過去の名作」なら、「今の名作」は過去と比較されてしまう。

みなさん、こんにちは。

「クラシック」というとどのようなイメージでしょうか?
音楽・車・家具などの物であったり、ファッション・言葉などの知識や文化も該当するかと思います。 今回は「なぜクラシックが、現代でも一定の人気を維持できるのか?」を考えてみました。

クラシックの意外な側面にも気が付くことができましたよ。

 

クラシックとは「伝統的な、古典的な、昔ながらの」

クラシックは「classic」の和製英語です。
日本語の辞書では「 文学・芸術において、時代を超えて認められる名作。古典。」と限定する意味合いが出てくるようです。
*1 

 

上記の通り、クラシックという言葉は「古典的な亅という意味で、捉えられることが多いかと思いますが、「古典的な」だけでは少し言葉が足りていないと思います。
私は、「過去の中でよかった部分の切り抜き」と考えるようになりました

 

現代でもクラシックが好きな人は一定数いますし、音楽だけでなくファッション・家具などにも愛好家がいるかと思います。

それは「過去の物全てが好きなのではなく、過去に他よりも輝いていた物を好き」であることが大半ではないでしょうか?

これらをまとめると、クラシックとは過去の中で良かった物の集合体です。
そう考えると「クラシックな名作に勝る」というのも中々難しいものですね。

昔だけどクラシックに選ばれなかった者たち。

逆を言うと、過去に作られたがクラシックに選ばれなかったもあるということです。

さらに、その時代で名作と言われた物でも、過去の名作と比較されます。
同じ領域で後発の物ほど、なかなかにツラい戦いになるでしょう。

 

例えばわかりやすいオーケストラ。

ベートーヴェンが活躍した1800年代前期は音楽を作曲できる人は少なかったかもしれませんが、その後は作曲できる人は増えていっているはずなのに、取り上げられるのはベートーヴェンなどの有名人10人程度ではないでしょうか?

現代でオーケストラの作曲で凄いといわれる方を思いつきますか?
例えばジブリ音楽の「久石譲」さんの音楽は、ほとんどがオーケストラですがベートーヴェンと比較されることはないでしょうし、有名なのはこの辺りの方です。

 

また、見方を変えると、作曲家の前に、ピアノなどの楽器を広めた人がいたでしょう。

その後、現代音楽を前に進めた人がいたでしょう。それでも、その人・その曲は他の作曲家・曲に埋もれてしまうものです。 

もちろん、競争相手が居るからこそ、良い物ができあがるというプラスの見方もありますが、次の時代に残れないと消えていくことになるのです。

 

消える・継承されるパターン

例えば「ふんどし」。※結構、対象を探すのに苦労しました。
今でも利用されている方は少ないのではないでしょうか?

当時はメリット・常識として利用されていたかと思いますが、今ではパンツが下着の主流として利用されているかと思います。これは消えたパターンです。

 

一方で「蒸気機関車」はどうでしょうか。

今では蒸気機関車は特別車両として残る限りですが、電車という構造・機能は形を変えて現代にも残っています。これは継承されたパターンです。

クラシック話

芸術・技術・文化が発展することは人類史上、とても大事なことです。
その過程で消えていく物、継承されていく物があります。

後世の世にクラシックとして選ばれることも名誉ではありますが、今の時代に即したものを生み出す事も、同様に大事なことだと思います。

クラシックが良い悪いでなく、自信が好きな物・趣味の合う物を楽しめるといいですね。

Sany.