抽象と具体の架け橋

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バイクのタイヤの温度を考える "バイクの調子も上り調子"

みなさん、こんにちわ。

本稿は、バイクのタイヤの温度について考えていきたいと思う。

先日、バイクで転倒した反省としても、タイヤの温度は大切であると感じている。

タイヤの熱の話は、ぜひ知っておいてもらいたい。

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タイヤが前に進む秘訣

バイクは、タイヤを回転させることで前に進む。

では、どうしてタイヤは前に進むことができるのだろうか。

回答は「地面を滑らずに回転をしているから」である。

動力を地面に伝えるためにタイヤ自体は滑っていないからこそ、前に進めるのだ。

 

摩擦抵抗力

ゴムの底はどうして滑りにくいのだろうか。

答えは物体との摩擦抵抗の高さにある。 

軟かい素材で設置面積が大きくなりやすく、表面が道路の溝にうまくハマるからだ。 だから間に水が入ったタイル状の場所などは滑りやすくなってしまうので、注意する必要がある。

つまり、「摩擦抵抗力は設置面積に比例」する。

 

熱変形

タイヤは熱を持つ。 

基本的にはアスファルトと擦れることによる摩擦熱で温まっていく。

タイヤは成分のほとんどがゴムでできているので、熱を持つと多少柔らかくなる。

柔らかくなると、地表追従性が高くなる。 

つまり、設置面積が増え、地面と滑りにくくなる。

 

素材についても軽くだけ触れておこう。

車輪の素材としてよく使用されるのは、金属かゴムである。

金属は自動車、バイク、自転車、飛行機などに利用される。

一方で電車は金属でできている。 この差は、走破性という観点だと考えられる。 

電車のような決まった個所、決まったポイントで停まる乗り物は、金属であった方が、安定性がある。

しかし、道路を金属のタイヤで走るわけにはいかない。 道路が剛性で負けてしまうし、設置面積を増やせず摩擦が生まれにくいので停まれない。

 

地面を掴む力

このように地面を掴む力があるのでゴムは滑らずに進めている。

つまり、寒い時期の走りたてのバイクは、地面を掴む力が弱くなるのだ。

弱くなると、急なブレーキが効かずにタイヤが空転してしまう。

 

目安は15分程度の慣らし

バイクのタイヤはどの程度、気を付ければよいのか。

程度にもよるが、触って暖かい程度なら十分だ。

アツアツになることは、煙が出るほど空転させなければ出ることはない。

 

走りたての頃は、スピードを出さずに、タイヤをアスファルトにこすりつけるイメージでゆっくり乗っていくのがよい

タイヤが冷たい時はエンジンブレーキをかけたときに若干危機が悪く滑っている感覚があるはずだ。

これが軽くつんのめるほどになってくれば、温まり始めている。タイヤを触ってみよう。

温まれば危険な動きをしていいわけではないが、まだ地面の追従性はある。

バイクは常に名刺一枚分くらいしか接地していないという。

その紙一枚にどのように体重を、荷重をかけていくのかを考えながら乗ると、タイヤとも会話ができるだろう。

 

Sany.