抽象と具体の架け橋

できることを増やすために様々な活動をしています。誰かの新しい挑戦の糧になれば幸いです。基本的に月・木更新です。

2020.03.07 塔ノ岳〜鍋割山縦走 "天神尾根ルートで登る"

みなさん、こんばんわ

本稿は、塔ノ岳-鍋割山縦走の詳細解説記事になる。

概要記事はこちらを参照してほしい。

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塔ノ岳からも富士山が望める

 戸沢の出あい駐車場へ

天神尾根にアクセスするために、戸沢の出合い駐車場へ向かうために秦野市道52号線を車で登っていく。だがこの林道は、荒れ放題だ。

砂利道で危険個所も多く、車高を下げていない車でも下をがりがり削るため、おすすめはしない。

しかし駐車場まで行くと、軽自動車できている人もいるから驚きである。駐車場は、有料(任意?)である。

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駐車場は自然の中を満喫できる、とても気持ちのいい環境だ。

一方で、天神尾根に入る麓の駐車場は最高だ。

川のせせらぎ、両端に見える尾根、人口の光もほとんどなく、とても良いキャンプができるだろう。

 

天神尾根〜塔ノ岳へ

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天神尾根はもはや旧道というのも難しいくらいの荒れ方だ。道はほとんど崩れており、木の根を足場に登っていく。

道筋もほとんど見えず、ピンクと白の目印を頼りに斜面をかけ登る。勾配だけで計算すると1.2kmで0.52kmを登るので20度という数値になる。

その分最初の標高が高いので、登る量は少ないはずだが、それでも道なき道を70分登るのは大変だった。

 

尾根ルートに出てしまえば、バカ尾根階段を登ることになる。 

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記憶に残りやすい巨岩。これが見えると花立小屋までもう一息。 個人的には登りでは←ルートを、下りでは→ルートが好きだ。


地点としては、この石まで20分程度の位置になる。 花立小屋までは40分程度だろうか。 

今回は登山経験者と一緒に登っていたが、やはり階段道はペースに差が出る。

それでも、離れることを気にせずそれぞれのペースで登るのが、やはり大事だろう。

 

金冷やし〜鍋割山

「金冷やし」からは頂上が見える塔ノ岳ではなく、鍋割山の方へ歩を向けた。 

「金冷やし」への到着時間次第で、お昼ごはんの時間を塔ノ岳で食べるか、鍋割山で食べるかを基準にルートを決めるのが良いだろう。

ここから、塔ノ岳へは20分程度、鍋割山へは40分程度となる。

 

鍋割山までの道は、若干のアップダウンはあれど、バカ尾根階段程はきつくない。

稜線を通るため、左手には秦野の町並みを右手には丹沢の山々を見ながらの散策となる。

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大丸からの景色。鍋割山荘が薄っすら見える。

「金冷やし」から30分ほど歩き、「大丸」まで来ると鍋割山山頂小屋の赤い屋根が見える。 

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右手には丹沢山の稜線が見える。

この日は積もるほどではないが、少し雪が降った。

 

鍋割山山頂

山頂からは富士山を望む眺望がある。

山頂小屋で出してくれる鍋焼きうどんは1500円(2020.03.07時点)、机や椅子は客数に見合わず少ないので、レジャーシートや、椅子を持っていくことをオススメする

 

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鍋割山荘。 この日も多くの登山客が鍋焼きうどんを楽しみにしていたようだ。

金冷やし〜塔ノ岳

金冷やし〜塔ノ岳は、ほとんどがまた階段道になる。

塔ノ岳の階段道は上が見えないほどの急傾斜が、ゴールを見えない不安を登山客に感じさせる。

辛抱強く一段一段を登っていくと、急に頂上につく印象だ。

 

塔ノ岳山頂

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塔ノ岳山頂の小屋、トイレは50円。 風が強く吹くので、防寒着を着込もう。

塔ノ岳の頂上は、木の椅子がたくさんあり、座る場所には困らない。

実は塔ノ岳に登るのはコレで2度目になるが、半年前に登ったときよりも、大分楽に感じた。

 

また、2年前はガスっていて特に何も見えなかったが、この日は晴れていたので、周りの山々がよく見えた。

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隣の山は、谷を挟んで見えるため、より一層、山の大きさを体感することができる。 大きなものと接するのは自身につながる。

 

塔ノ岳山頂〜天神尾根

塔ノ岳は延々と続く下りもまたキツい。

しかし、山の下り方の上手さは場数に比例する。

次の足場はどこか、どこに足を付くと滑らないのか、などのルートファインディング能力や、体を支える膝周り、足裏の筋力などがみにつく。 そうやってステップアップしていきたい。 また、上手に下る人はそのラインがとてもきれいである。 いいラインを見つけられるように気をつけたいものだ。

 

また、天神尾根は登りよりも下りが辛い。

下りはルートが見えず、勢いのまま下り続けると道迷いの危険がある。見覚えのない地形に出くわしたら、gpsの確認をおすすめする。基本的にはピストンルートなので、地点は重なるハズだ。

 

総評

半年前頃に登った塔ノ岳。

その後、多くの山に登り再挑戦となった。

ルートの変更や荷物は前回より重いなどの違いはあれど、ペースの維持、帰りの疲労管理共に上手くなったという実感はあった。

 

天神尾根ルートは、スタート地点の標高の高さから魅力的に見えるが、それでもやはり登りの辛さはある。

塔ノ岳に挑戦する際は、バカ尾根を避けるのではなく、挑んでいることを楽しみたいものだ。 登った者同士分かりあえる世界があるのではないだろうか。

少なくとも、今回一緒に登った登山経験者ときっかけ話は「バカ尾根」だった。 

 Sany.