抽象と具体の架け橋

できることを増やすために様々な活動をしています。誰かの新しい挑戦の糧になれば幸いです。基本的に月・木更新です。

桜の下には死体が眠る

皆様 こんにちわ。
桜が満開となった。
毎年のことなのに、毎回その美しさに感動がある。

さて「桜の樹の下には屍体が埋まつてゐる!」という文章をご存知だろうか。
私も詳しくは知らないのですが、どうやら『櫻の樹の下には』という小説の冒頭文なのだが、果たして桜の木の下に死体が眠ることはあるのだろうか。https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AB%BB%E3%81%AE%E6%A8%B9%E3%81%AE%E4%B8%8B%E3%81%AB%E3%81%AF

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※本文は『櫻の樹の下には』とは全く関係ありません。

 桜の樹の下には屍体が埋まつてゐるという強烈な文章を記憶してから、もう数十年は経った気がする。

小説自体は読んだこともなく、ただただこのフレーズの意味のなすところをあれこれ考えおり、「土となりて報国となす」を示すような武士道的精神なのかと思っていましたが、少し視点の違った解釈もあるかとおもった。

 

まず、桜は、どのようなところに咲いているのだろうか。

人が集まれる所ではないだろうか。桜があったから人が集まる場所になったのか、人が集まる場所に桜があるのかはさだかではないが、、一つ言えるのは そこは殺生ごとが起こるような場所ではない ということだろう。

つまり、桜の下で死体となった人は、少なくともその場で殺された可能性は低いのではないだろうか。

 

どこで、死ぬのかわからなかった時代もあったであろう。
「桜の下で死ぬことができる」という意味を持っていたのだとしたら、その死の意味合いが変わってくる。 そうとらえれば、趣もある一言だと感じた。

 

Sany.