抽象と具体の架け橋

できることを増やすために様々な活動をしています。誰かの新しい挑戦の糧になれば幸いです。基本的に月・木更新です。

関西旅行記 Day1-2 ”東京との比較ではなく…"

新大阪につくアナウンスで目を覚ました。

正直、新大阪どまりの電車であったので、乗り過ごす心配をしてはないかったが。。。

新幹線のドアの開く音が鳴るのを席でのんびり聞いてから、二人分の荷物が入ったキャリーバッグを抱えて駅に降りた。

冬なので外の空気は冷たいが、東京と違って湿度が高い気がした。

 

大阪に到着

大阪のエスカレーターは右に並ぶ。

新幹線のホームから改札に向けて下るエスカレーターを初大阪旅行の彼女は、左側に並んでいた。何も言わずに、自分も続けて左側に並んでみる。

キャリーケースを持っているのだから、旅行者だと思われているだろう。

 

私も最初のころは右側に並んでいる状況に何事かと驚いたものだが、大阪では有名で話題であり数年前にその成り行きを聞かせてもらった。

たしか、右手でつかむ方が便利だという理由であったはずだ。

そういわれると、そういうものかもしれないなと、この一時の異文化を楽しんでいたりもするが、彼女にはあとで伝えることにしよう。

 

お目当てのお店は、新幹線の構内にある。

まだ朝ご飯の時間帯であるからか、店内に客はいない。

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きつねうどんと親子丼のセットを頼んだが、気をきかせて取り皿を用意してくれた。

このお店では、七味唐辛子が欠かせない。

ふっくらとした鶏肉が少し甘めの汁と絡んだ親子丼に、山椒が効いている七味がとても会う。

 

もちろん、きつねうどんも負けていない。

やわかめのつるつるのうどんに、カツオが効いた関西風の汁、うす甘い油揚げが止まらない。

 

どちらも並盛だが、あっという間に食べ終わってしまった。

お腹にはまだ余裕があるが、この後の粉ものを考えると、無理はよくない。

大阪に来て、これを食べることができれば、満足である。

 

まずは、通天閣を見に御堂筋線で動物園前駅に向かう。

通天閣を見に行きたい理由は「なかなか見に行くタイミングがないから」だ。

できれば通天閣→なんば→道頓堀グリコの王道は抑えてしまいたいと思っていた。

 

これは大阪ではなく、関西に共通のことかもしれないが、電車内で話声を良く聞く。

関西弁と共に、人々の話声に耳を傾けていると、関西を味わうことができる。

降られた話題に対し、反応を示し、ツッコむ。話の内容までは理解できないがそのやり取りを聞いているだけでも面白い。

 

動物園前駅の地上に向かうエスカレーターで彼女が並び方の違和感に気が付いた。

自分がいるところを常識にとらえてはいけないが、やはりそれだけインパクトのあるカルチャーショックであることは間違いない。 

彼女なりに左側に並ぶべき理由もあるみたいなので、成り行きについては黙っていることにした。

気づいてから右側に並んでいることを見ると、彼女も一時の大阪人を楽しんでいるのだろう。

文化的には「対する」姿勢を取るのではなく、「入り込んでいく」姿勢をとると、歴史を知ることができ、学びが多い。 彼女の柔軟な姿勢に、今日は有名どころを全部見れそうだなと、安心したのであった。

 

続く…

 

Sany.