みなさん、こんにちは。登山のパッキングは楽しいですよね。
今回は、2019年から7年間使い続けているMystery RanchのザックSCREE 32について、正直な感想をつづります。
結論:SCREE 32は、3wayジッパーの使い勝手に価値を感じる人にとって、長く付き合えるザックです。
こんな方向けの記事です。
- 小屋泊や行動中に荷物の出し入れが多い方
- 軽さより使い勝手を優先したい方
- Mystery Ranchのデザインが好きな方
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購入は一目惚れ
私のブログを読んでくれている方であれば、私がミルスペック(軍事基準)を満たしている製品が好きなことはご存じかもしれません。
このMystery Ranchも近年できたメーカーでありながら、アメリカ陸軍納入品ということで気になっていたことから話は始まりました。
当時は50L以上の大容量品がメインラインナップでありながら、3Wayジップのデザインに一目惚れし、「SCREE 32」で登山に行くことが目的になります。
ブランドメッセージへの共感
アメリカ企業だけあって、マーケティングは最先端ですね。
ブランドメッセージがしっかりありました。今では長々とした文章が掲載されていますが当時は「運搬を最適化する」という短い物でした。
ブランドヒストリー | Mysteryranch | ミステリーランチ オフィシャルウェブサイト
私の登山の目的はもとより「経験を積むこと」です。
そのためにザックは「運搬力」が高いことが何よりだと考えていました。当時の私には打って付けのブランドだったのです。
今では、ザックには利便性も大事だと考えています。登山という時間の中でザックと過ごす時間もたくさんありますからね。
7年使ってきてあれこれ
登山中にこのザックを見る機会はほとんどありません。
つまり、そこまでヒットもしていないのだと思います。登山屋さんにもほとんど取り扱いありませんし…
それでも7年使うと良し悪しが分かりますので、カスタマイズも含めて記載していきます。
良い:必要な機能は網羅されている
初めて登山グッズを揃える人には「登山用ザックに何の機能が必要か」わかる人が少ないと思います。
そんな状況でもこのザックは必要な機能は詰め込まれています。
ハイドレーション、防水ジップ、破れにくい生地、背面長調整 など、特段凄い!と光るものはありませんが、必要十分ではある訳です。
良い:3ジップは便利
一番メインの機能3ジップは、素直に便利です。
他のザックを使うと荷物へのアクセスがワンテンポ遅れることに気が付けます。
特に印象に残っているのが、富士山の山小屋でのことです。
山小屋でのプライベートスペースは縦にも横にも狭く、他の登山者と密接している状況で荷物を広げることは難しいです。そんな時でも3ジップならザックを立てたまま、縦にスッと開いてクッカーや充電器、歯ブラシを底から取り出せます。ザックをひっくり返す必要がないので、周りへの気遣いも最小限で済みました。
もう一つ地味に助かる場面が、出発前の「詰め込み」作業です。
普通のザックだと、後から使うものは上に入れないといけない順番があります。
3ジップはどこからでもアクセスできるので、「とにかく全部入れてから後で整理する」という詰め方ができます。これは小屋の撤収時など、慌ただしい場面で特に効いてきます。
悪い:重い
他ブランドの製品に比べて、同容量比較で最大500gほど重いです。
登山用品で「重い」というのは大きな欠点です。
正直に言うと、7年使ってきて「重さに慣れた」とは言えません。他のザックをほとんど使っていないので、比較のしようがないというのが本音です。
ただ、1泊程度の山行であれば、500gの差が劇的な負担になるかというと、そこまでではないというのが実感です。購入前は気になる数字ですが、実際に使い始めると思ったより気にならなくなります。
なぜ重いのかを調べてみると、これが単なる設計ミスではないことがわかります。
素材は210D Robicナイロン+ダブルレイヤーで耐久性を重視。さらに、フレームシート・調整式ヨーク・ヒップベルトの3点構造で、肩だけでなく背中全体に荷重を分散させる本格的なサスペンションを採用しています。これは大型遠征パックと同じ仕組みです。
ちなみに、ザックにも軽量級~重量級の設計思想があり、Scree32は重量級ですが、同じ要領の重量級の中では平均的な重さです。
悪い:容量が微妙に足りない
使い始めにはもう1品入れたい思いをしました、特に冬。
「もう1枚持っていきたい、もう1本水筒を入れたい」という機会が何度もありました。。
運搬力はあるけど、荷物の容量は別問題…見落としていた点でした。
解決策として今使っているのが、Sea to Summitのコンプレッションバックです。
ダウンジャケットとお風呂・着替えセットをそれぞれ圧縮して入れると、体感で1〜2サイズ分スペースが生まれます。
7年使って、どれだけ劣化したか
正直に言うと、**「7年使った?」というくらい変化がない**のが一番の驚きでした。
生地と外観はほとんど変わらず
色は濃いネイビーのせいか、色あせはほとんど気になりません。
ただ、肩と腰のベルト部分はグレーから黒く変色してますね、汗や日焼けの影響だと思います。また、生地の傷みとしては、岩場でこすれた擦れ跡が数カ所と、5mmほどの小さな破れが1箇所。それ以外は、底面も含めてダメージを感じる部分はありません。びっくり。
3wayジッパーは全く変わらず
7年使って最も心配していた箇所ですが、動きは購入時とほぼ変わりません。
引っかかりもなく、購入当初から少し硬いですがスムーズです。これがミルスペック仕様か!という感触です。
縫い目・ストラップ
ほつれは一切なし。肩ストラップのクッションも、へたりを感じない硬さを保っていますね。
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ザックの寿命は使い方にもよると思いますが、7年で「まだ全然使える」状態は、耐久性という面ではかなり優秀だと思います。
重いのに慣れてきてるので、変えないもう一つの理由が、ここにあると感じました。
?疑問点?:腰ベルトが取り外せるの便利なのか?
腰ベルトを取り外しできるのですが、この機能には疑問があります。
正直、取り外せない製品の方が、腰へのフィット感・ザック全体の固定力は大きいです。 なのに、このザックには、どうして外せる機能を付けたのでしょうか?
この機能が便利なのは、バイクの後部座席にザックを括り付ける時です。
腰ベルトがない事で固定が安定、紐が各部に絡まる可能性もなくなり安全です。
しかし、この目的のために腰ベルトが外せるわけではないと思うのですよね…
なんでこの機能があるのだろうか…?
総評:それでも3wayジップは革命だった。
7年も使っていると、「そろそろ別のザックに替えようかな」と考えることが何度かありました。重さは正直ハンデで、同じ容量の他社製品と比べると明らかです。
ただ、山頂でザックをひっくり返してクッカーを探している人や、アイゼンを引っ張り出している姿を見るたびに「3wayジップの便利さ」を毎回感じるんですよね。目的の1つだけ、どこにしまってあっても取り出せる。この地味な便利さが、7年間替えなかった本当の理由でした。
こんな方にはおすすめです。
- ちょっとした便利小物が多い方
- 軽さより使い勝手を優先したい方
- Mystery Ranchの無骨なデザインが好きな方
Sany.